アウトドアジジ

2分で読める? アウトドアのアクティビティ、道具、自然に関するブログです。

ロックアート

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ラクガキ

 

 

我々が子供の頃のラクガキは塀にヘノヘノモヘジや相合い傘を書くくらいでした。最近では公共物にスプレーペイントで意味不明の大きなラクガキが横行し大変な迷惑になっています。中にはかなり芸術性の高いものもあるのですが、ほとんどが所有者の意思を無視した破壊行為です。こちらでは自然の中にもそういうラクガキが時どき目につきます。

 

日本に比べると植物が少なく露出した大岩がよく目立つカリフォルニアですが、想像力たくましくラクガキされた大岩が道路脇などに横たわっていることがあります。動物や何かのキャラークターを模したものが多く、思わず笑ってしまうものも少なくありません。失敗作はほとんど見かけないのでそれなりに入念に手をつけたもでしょう。そういう大岩のラクガキは自分が所有している土地か、誰もが気にかけない道路脇の荒れ地にあるもので、さすがに国立公園の中などでは見ることがありません。ジョシュアツリー国立公園などでは巨大な人面岩などはあちこちあるのでちゃんと管理されていなかったらたいへんなことになっていたに違いありません。

 

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スプレーペイントを使ったアメリカ都市部のラクガキはもともと不良集団であるギャング達が縄張りを誇示するためのもので、自分たちにしか分からない文字や記号を記したものです。日本なら暴力的で破壊的な暴走族のようなものですが銃器で武装しているのでその問題は深刻です。新参者の度胸試しで片側6車線や8車線もある高速道路の案内板によじ登ってラクガキすることもあります。以前はラクガキによって案内板の文字が隠れたりしていて迷惑この上もなかったものですが、今では対策も施され世間の目も厳しくなったのでだいぶ改善されてきました。

 

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ニューヨークの地下鉄などはかつてほとんど全ての車両がラクガキされていました。近年は行政と市民の社会的な努力でかなり改善されたようです。バンクシーのように評価された芸術家ならどこでもラクガキできるのか言えばそうではなく、所有者の認可はもちろん、それを目にする大衆の意思も尊重されなけれならないでしょう。いずれにしても無法なラクガキの横行はその国の民度の低さをはっきりと表してしまいます。外国の悪い流行をカッコイイと真似をして人々に迷惑をかけてしまうような行為は残念で恥ずかしいですよね。

 

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最近行ったらさらに落書きが増えていました。上写真と同じ場所。