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チップモンク

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シマリス

クマやイノシシなどは勘弁ですが、山に行ったときに小動物に出会うと楽しいですよね。頂上などでお昼を食べているとおすそ分けをねだって必ずチョロチョロと出てくるのがリスの仲間です。警戒心が極めて高くて臆病ですが、その臆病な様子がとても可愛くていつも何かおやつをあげたくなってしまいます。野生動物に食べ物を与えるのは最悪のマナー違反なのですが、与えるつもりがなくても間違って地面に落としたりしたものを狙って近づいてくるのが通常です。

 

写真のリスはこちらでは一般にチップモンクとよく呼ばれる動物で、米アニメのキャラクターにもなっているので知っている人も多いことでしょう。日本にいるシマリスと同じ仲間のようですが、ほんとうはチップモンクではなくてグランド・スクワレル です。ところで、このリス ( squirrel ) という英単語、発音は日本人には難しいRとLの音が入っているし、どうやら更に難しいWの音(?)も含まれているようでカタカナ表記も間違っているかもしれません。余談になりますが、自動車などのシャーシは  chassis で、チャーシという表記が原音に近いんですよ。

 

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ジョシュア・ツリー国立公園の砂漠にもおやつを貰いに出てきます。 

 

写真のリスがなぜチップモンクではなくてグランド・スクワレルなのかというと顔に縞模様がないからです。顔に縞模様があるとチップモンクだそうです。どちらも色も大きさも同じで似かよっていますが、この違いだったらかなり簡単に見分けられますよね。どちらも冬になると冬眠してしまいますが、グランド・スクワレルは冬眠に入るとずっと眠ったまま、チップモンクは時々目をさまして蓄えた木の実などを食べて春を待つそうです。実は自宅の裏庭にもリスが来るのですが、こちらはかなり大型で、朝早くからチッチッと不快な騒音を立て可愛らしさのまったくない迷惑な動物です。

 

表題写真はよく登りに行く3千メートルの山頂で撮影したものですが、雪のない季節なら必ずチョロチョロと数匹が顔を出してきます。岩陰に身を隠しながら少しづつ近づいてきて、何か口にするものがないか斥候(せっこう)を挑んできます。今日も出てきたなと岩に座ってのんびり眺めていたら突然の激しい風切り音。私の頭をかすめてタカが急降下してきたのでした。私自身も驚いて一体何が起きたのか一瞬戸惑ってしまいました。リスたちはあっという間に岩陰に隠れ、その日はもう二度と姿を表すことがありませんでした。どうやらタカの急襲は失敗におわったようですが、その恐怖は相当のものだったことでしょう。

 

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可愛いけど触ったりするのはNG! ハンタウイルスに感染する恐れがあります。呼吸器系の疾患を引き起こし新型コロナより恐ろしい。以前、ヨセミテ国立公園で感染が確認され死亡者も出ました。