アウトドアジジ

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スズメバチ蟻

ベルベットアント

 

キャンプや山歩きが好きでも虫が大嫌いだという人は多いですよね。日本の夏は特にたくさん昆虫が出てきて嫌いな人たちを悩ませますが、私の居るところは雨がほとんど降らないせいなのか虫もそんなに見かけることはありません。それでも地面を眺めながら退屈な山道などを歩いていると時折り変な虫に出くわすことがあります。

 

先日も鮮やかな赤い毛玉を身に着けた蟻のような昆虫が忙しく歩き回っている出くわしました。この昆虫には以前にも何回か遭遇しているのですが、動きが激しいので写真が上手く撮れないのが残念です。ふわふわの毛玉なので思わず触れてみたくなります。でも赤い鮮やかな色合いは危険信号? とりあえず捕まえて触れることはやめておきました。

 

家に帰ってネットで調べ見るとベルベットアント(蟻)と呼ばれる昆虫であることが分かりました。実はアリではなくワスプ(蜂)の仲間で「牛殺し」の別名もあるようです。触らなくて良かったです。刺されるとかなり痛いそうです。ワスプというのはただのハチというよりもアシナガバチスズメバチのことを指すので、その仲間なら刺されれば激しい痛みは当然ですよね。

 

アリのように地面を忙しく歩き回っているのはメスの方で、オスにはちゃんと翅があってふつうに飛び回っているそうです。そういえばハチのようでハチでないような昆虫が飛んでいるのを見かけたことも何回かありました。きっとベルベットアントのオスに違いありません。

 

興味深いのはその生態で、交尾を終えたメスはジバチなどの巣を探し出し、そこにあるサナギに卵を産み付けます。卵からかえったベルベットアントの幼虫はそのサナギを食べて成虫になります。寄生された側には十分に迷惑な大問題に違いありません。とはいえ、他人の巣を見つけ出し、絶妙なタイミングで他人のサナギに卵を産み付けて種をずっと保存していくなんて、宝くじで何億円を当てるよりもはるかに難しい気がしてしまうのです。ちなみにベルベットアントは種類が多く、「牛殺し」はネブラスカ州辺りによく見られるとのことです。

 

*「牛殺し」はこちらの種のようです。

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