アウトドアジジ

2分で読める? アウトドアのアクティビティ、道具、自然に関するブログです。

コールマン - スポーツスター

f:id:midoriiruka:20201026013512j:plain

白ガスストーブ

 

 

キャンプの必須アイテムのひとつがお湯を沸かしたり、調理をするために欠かせない携帯ストーブです。液体・固形アルコール、灯油、ガソリン、プロパン、イソブタン、究極は小枝まで、使用する燃料によってさまざまな種類があります。その中でも最も頼りになるのが主に白ガソリンを使う液体燃料ストーブです。

 

写真はコーマンの508A型で、もうだいぶ以前に蚤の市で10ドルくらいで購入したものです。タンクの底にスタンプされた刻印は91年10月となっています。日本ではスポーツスターとして愛用者も多いようです。ネットなどでは着火時に炎上することもあって使うのが難しいとされていますが、正しく使用すれば特に問題はありません。なんといってもポンピングだけでプレヒートの手間がないのでとても便利です。特にA型はノズル掃除のシステムが着火レバーに組み込まれているのでほとんどメンテフリーです。現在販売されているガスストーブ中ではズバ抜けた性能といえるでしょう。

 

白ガスとも呼ばれるホワイトガソリンは他の液体燃料に比べると引火性が高く使用には細心の注意が必要とされています。確かに若い頃の冬山でテントの中でストーブを火だるまにしたことがありました。燃料の残量をロウソクの明かりで確かめようとしたからでした。疲労と寒さで頭がボケていたのでしょう。それでも漏れると臭くてどうしようもない灯油などに比べたら、すぐに気化してしまう白ガスは魅力的でした。当時はまだスベアと呼ばれる灯油を使うストーブが現役で、ガソリンストーブのホエーブスとシェアを争っていました。その当時、便利なイソブタンのストーブは市場に出てきたばかりで山で使う人は殆どいませんでした。

 

508A型の最大の欠点はその重さで、さすがに今ではこれを登山やバックパッキングに持ち出すことはありません。最近ではバックパッカーやクライマーには瞬時にお湯を沸かせるジェットボイルやウインドバーナーが人気ですが、冬のカーキャンプなどではやっぱりサッと火がついて火力が強く、カーキャンプ用としてはかなりコンパクトな508Aが便利です。燃料タンクも大きめで安定性も抜群です。

 

コールマンは前世紀初頭から続くアメリカの老舗アウトドアブランドです。アメリカではウォルマートなどでも広く販売されていて、日本と違って大衆的で安っぽい印象があります。それでも耐久性の高い実用本位の設計、メイドインUSAの誇り、最近になって興隆してきたハイテクブランドにはない強かった時代のアメリカを体感できるメーカーです。