アウトドアジジ

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スバル インプレッサ

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ハイマイレージ

 

スキーや冬山登山のアプローチに便利なのが4輪駆動の車です。昔は4駆というと特殊な車で乗り心地もけして良いものではありませんでした。最近ではSUVやクロスオーバーなど、乗用車ベースの快適な4駆車がたくさん販売されています。その代表がスバルで、ここアメリカでの人気は相当なものです。私も2005年からインプレッサを乗り続けましたが2年前に慈善団体に寄付しました。長年親しんだ愛車と別れるのはつらいものですが、走行距離は20万マイル近くのハイマイレージとなり潮時でした。写真はレッカー車に引かれオークション会場に向かう愛車です。

 

スバル車にはボクサーエンジンが搭載されていて高性能なのですが、10万マイルを超えてくると必ずオイル漏れが始まり私の車も例外ではありませんでした。ボタボタと漏れるのかというとそうではなく、一週間に数滴ポタっと漏れるだけなのです。インプレッサの場合、エンジンを下ろしての修理になるので修理代が高騰してしまいます。しかも、ほんの少し漏れるだけなので「まあ良いか」ということになってなかなか修理を決断できなかったのも事実です。

 

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日本では車検がくると次の車に乗り換える人が多いのですが、カリフォルニアの場合は保険料節約でずるずると古い車に乗り続ける人も多いです。それではスバルの車が長年に渡って乗り続けるには不適切な車かというとけしてそうではなく、私のインプレッサも10年以上、20万マイル近くまでオイル交換だけでここまで快適に走ってきました。2年ごとの排ガス検査も問題なくパスしてきました。かなりの優等生であったことには間違いありません。ところが最後の夏にはエアコン、ラジエターと次々に壊れて、足回りもへたり、クラッチも間もなく滑り出すに違いないということで乗り続けるのを諦めました。もちろん最大の理由はやっかいなエンジンのオイル漏れでした。

 

インプレッサは乗用車で、けしてどんな悪路も踏破できる車ではないのですが、普通の山道や雪道はどこでも快適に走ることができました。長年乗って一度もタイヤチェーンは装着したことはなく、ドアの高さまで雪に埋もれても脱出することができました。こちらでは一般的なオールシーズンタイヤ(スタッドレスではありません)で高速道路から地道まで、夏も冬も満足できる走りを楽しむことができました。

 

スバルはアウトドア大好きユーザーの支持を受けてブランド名を上げていきましたが、今ではアウトドアには全く興味ない都会派にも頼りになる車として販売台数を増やし続けています。多彩な市場にまんべんなく良い車を提供し続けるトヨタ、高い技術力と独自性が売りのホンダ、昨年にはアメリカで消費者満足度第一位に選ばれたマツダなど、日本の経済をけん引する自動車産業です。ところがガソリン車廃止のガースー首相やセクシー発言で話題になった環境大臣などによる業界干渉でその将来はけして明るくありません。市場原理に基づいた適正な競争でこれからも日本の自動車産業が力強く発展していくことを願うばかりです。