アウトドアジジ

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益鳥

フクロウとリス

 

私の自宅周辺は特に自然に恵まれた原野の中というわけではないのですが、確かにさまざまの野生動物が生息しています。夜もふけるとかなりの数のコヨーテの遠吠えや、うるさいほどのフクロウの大きな声を聞くことができます。繁殖しすぎたウサギも裏庭に時々現れて芝を食んだりしています。

 

 中にはかなり迷惑になっている動物も含まれます。家の周辺からいなくなってほしい代表は、家の裏の松の大木に住み着いたリスです。日本では可愛い小動物の代表ですがもともとネズミの仲間のげっ歯類、危険な病原体 (ペスト) を運ぶ迷惑極まりない生物なのです。数年前にはヨセミテ国立公園で人への感染が発生しキャンプ場が閉鎖になったこともありました。

 

黒死病と呼ばれたペストが大流行した中世ヨーロッパでは人口の3分の1がその犠牲になったいわれています。ネズミやリスからノミを介して人に感染するペストですが、肺ペストでは咳によって飛沫感染も引き起こします。治療を怠ると50パーセントの致死率で、その恐ろしさは新型コロナの比ではないようです。一類の感染症に分類されているのも納得です。

 

伝染病も問題なのですが、最大の迷惑はリスによって食べ散らかされてた松ぼっくりの鱗片です。ひどい時には2,3日で裏庭が埋め尽くされてしまいます。片付けるのも大変で定期的な清掃時間が必要となります。さらに、耳障りな鳴き声です。朝早くから騒ぎ出すとうるさくて困ります。

 

そいう時に頼りになるのがフクロウです。夜中にホッホ、ホウとしばらく鳴いてくれるとうるさいリスも数日は姿を見せません。そのフクロウが実際にどれほどのリスを捕食しているかは分かりませんが、リスの天敵であることは間違いないようです。こちらでは屋根の上などにフクロウの置物を見かけることがありますが少しは効果があるのかもしれません。

 

生態系ピラミッドの頂点に立つ動物たちがちゃんと仕事をしてくれれば人里近くに住む迷惑なリスやウサギもこれほどまでに増えることはないはずです。ところが、たまに道路脇などをキョロキョロしながら歩いているコヨーテでさえも敏捷なウサギやリスを狙っているのではなく、簡単に捕らえられるペットの小型犬などを探しているのです。

 

たまりかねて毒餌でリスを退治した人がソシアルメディアで非難されたこともありました。フクロウなどが毒で死んだリスを食べれば生態系が大きく崩れてしまうということです。ペットや残飯など、野生動物がたやすく食べ物を得られる人里周辺ではすでに健全な生態系は望めそうもありません。人の生活が優先するか自然環境の保護が重要か判断は難しいようです。

 

 

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