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テントウ虫冬眠

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レイディバグ

 

 

秋が深まった頃、近くの山の渓谷を散策したことがあります。オークの木々が黄色く色づき、道は落ち葉で埋め尽くされています。私が住んでいるのは季節感の少ない地域ですが、山に来れば新緑や紅葉や積雪も楽しむことができます。ふと足元を見るとテントウ虫がうじゃうじゃ。よく見ると岩の上ばかりではなく、流木や灌木にあちこちたくさんで固まっているのを発見しました。

 

冬になると多くのテントウ虫は岩の割れ目などに足を畳んで集団で冬眠をするのですが、この日は温かい日差しを求めて日向に出てきたのでしょうか。春から秋にかけては畑などで活発にアブラムシを食べてくれますが、寒くなってくると日向に固まるようになって不活発になってきます。ところが、本州や北海道の涼しい地域を除いて暑い時期に夏眠する種もあるようで、夏の間は餌が不足するためだそうです。

 

これだけ固まっていると気味が悪く感じるものですが、テントウ虫はもともと益虫です。小さい足でチョコチョコと動く様はやっぱり可愛いし、春先にふらっとテントウ虫が飛んできて袖口などにとまったりするとなぜか嬉しくなってしまいます。英語ではレイディバグと呼ばれていますが、これは聖母マリアさまに由来しているそうです。その昔、害虫の襲来で収穫を危惧した農夫が聖母マリアに祈るとテントウ虫が来て害虫を食べ尽くしてくれたそうです。それ以来、テントウ虫が"beetle of Our Lady."とあがめられてレイディバグと呼ばれようになりました。 

 

色が派手でよく目立つテントウ虫ですが、その派手さが天敵の抑止に役立っています。テントウ虫のあの臭い分泌物は匂いばかりでなく味も最悪で、一度それを経験すると二度とゴメンということになるそうです。天敵の鳥などにとっては良く目立つ警告色ということです。アマゾンの猛毒カエルと同じですね。小さなテントウ虫ですがいろんな習性があって興味がつきません。

 

 

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