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ロードランナー

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ロードランナー

我々の世代が子供の頃はようやくテレビが普及してきた時代で、アメリカの輸入番組がたくさん放送されていました。今や世界一となった日本アニメもまだまだおそまつで、面白くて釘付けになったのはアメリカのアニメ番組です。中でも人気があったのが間抜けなコヨーテが超素早いロードランナーにいつも出し抜かれるルーニーチューンのアニメでした。このアニメキャラクターのモデルとなったのが写真の鳥です。

 

いつもは素早く目の前を走り抜けるロードランナーですが、この日は道端でのんびりとしていました。通りかかった英国人旅行者の老夫婦も「これがアニメキャラクターの鳥か?」などと聞いて感心を示していました。このあたりではかなり頻繁に見かける鳥なのですが、イギリス人にとってもやはりめずらしい鳥なのでしょう。私も初めて見かけたときは少し興奮したものでした。

 

ロードランナーは日本語ではオオミチバシリなどと呼ばれていて、その名のとおり飛び立つようなことはまれで、トカゲなどを追ってもっぱら地面を走り回っています。目尻から後方にある青、白、オレンジのアクセントがちょっと目立って写真よりはもう少しキレイに見える鳥です。アニメではいつもコヨーテを出し抜いていますが、実際はコヨーテが天敵で、2倍の速度で追いつかれ餌食となってしまいます。

 

ガラガラヘビやスコーピオンなども捕食して、棘のあるトカゲなどは 喉を傷つけないよう頭から上手に飲み込んでしまいます。また、ヘビを捕まえるため2羽で協力することもあって、1羽が気を引いている間に他の1羽が素早くヘビの頭を捕えます。捕えた後は仲良く2羽で分け合って食べるのでしょうか。アメリカインディアンのプエブロ族ではロードランナーのX型の足跡が悪霊を近づけない神聖なものとされています。X型ではどちらに進んで行ったのかわからずに、悪霊が追跡できなくなるという伝説からです。

https://www.allaboutbirds.org/guide/Greater_Roadrunner/overview