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登山用リュックサック

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背中計測

 

登山用のリュックサックにはサイズがあるのをご存知でしたか。リュックサックは登山やハイキングに行くときに真っ先に必要となる道具です。もっとも登山やハイキングを本格的に楽しんでいる人たちはリュックなどとは呼ばずにザックと呼ぶ人がほとんどなんですが、最近は S、M、L と異なったサイズが用意されているのが普通なんです。

 

このサイズとはザックの容量ではなく体にフィットするためのサイズです。それは身長ではなくて背中の長さで、写真はその長さを測定しているところです。背中の長さは骨盤の最上部からC7(第7頚椎)までの長さとなります。サイズの合ったザックならヒップベルトがしっかりと骨盤をとらえて重い荷物を支え、背負ベルトもちゃんと両肩に馴染むようになります。大きすぎるものはヒップベルトが下がりすぎて正しい位置に締めることができず、小さいものは妙に両肩が窮屈になったりしてしまいます。

 

もう何十年も昔、初めて大きな荷物を背負って山を登った頃のザックはヒップベルトのないキスリングと呼ばれるものでした。大きなポケットが両脇についた横長の帆布製で今から思えばただの大きな袋でした。そして、ザックのサイズといえばもっぱらその容量のことでした。そのうち岩登り用などにブレを防ぐために腰に細い帯がつくようになって、アメリカのバックパッキングの影響で荷物を支える大型のヒップベルトが縫い付けられたものが普及してきました。今では小型の日帰りハイキング用でも異なったサイズが用意されていることが多いです。

 

ザックを購入するときは専門店でちゃんとサイズを確かめてから買い求めるのがベストですが、測定具を使って出た数値が必ずしも絶対ではないことも覚えておきたいものです。体格によって測定値より小さめ、大きめのものが必要になることもあります。また、男性用と女性用のものもあるので注意してください。サイズや色ばかりではなく背負ベルトなどの形状が違ってきます。ピッタリと体に合ったザックは大荷物でも軽く感じるものですが、選ぶのも面倒で大昔のように肩と背中だけで背負うシンプルなザックが好ましく思えるのも年のせいかも知れませんね。