アウトドアジジ

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野鳥観察

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ホワイトペリカン

 日本では見られない野鳥ですが、こちらではわりと出会うことが多いペリカンです。とはいっても頻繁に見かけるのは海岸線でよく編隊飛行しているブラウンペリカンの方で、白鳥のようなホワイトペリカンは見かける機会が少し限られているようです。ホワイトペリカンはブラウンペリカンより大きくて翼長は大きいもので3メートルほど、特徴的なクチバシも40センチ近くになるアメリカでも最大級の鳥です。

 

私は熱心なバードウォッチャーというわけでもないし、それが趣味ということではけしてありません。だいいちあの分厚いガイドブックをいつも持ち歩く気にはなれないし、尾が2つに別れているとか胸に斑点があるとか、見た鳥を特定するのは至難の技だといつも思っています。それでもたまに双眼鏡を持ち出して小鳥などを覗いてみると、ただの小鳥が思いがけずに鮮やかな色彩で宝石のように美しかったりして驚いてしまうのです。この日も散歩がてらに訪れた水道管理局の敷地内で運良くホワイトペリカンに出会えて、遠くに泳ぎ去るまでじっくりと観察してしまいました。

 

ご存知のようにペリカンの下クチバシには大きな袋が付いています。その袋は捕らえた魚を入れて運ぶために使われると思われがちですが、実際には捕獲用で飛び立つ前に魚は飲み込まれてしまうということです。袋には血管がたくさんあって暑いときには袋を振って体温調整に役立ちます。群れになって協力して魚を浅瀬に追い込み効率的に捕食することもあるそうです。写真の上クチバシには角のような突起がありますが、これは繁殖期に特有のもので卵を生み終えると落ちてなくなるとのことです。

 

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ペリカンを見かけた水道管理地は人工池がいくつかあってその周りに植物が植えられたり遊歩道がつけられたりした人工湿地帯です。いくつかの池を水が移動して自然のサイクルで水処理を行っているようです。この日は珍しく立木にとまったターキーヴァルチャー(ハゲ鷹)も目にすることができました。ツバメやハチドリもたくさんいて人工の湿地帯とはいえ豊かな自然に接することができました。家のどこかに双眼鏡が眠っているようでしたら久しぶりに外に持ち出して鳥たちを眺めてみてください。鳥にあんまり興味がなくてもきっと楽しい時間になりますよ。