アウトドアジジ

2分で読める? アウトドアのアクティビティ、道具、自然に関するブログです。

コロナ禍とアウトドア

アウトドア大ブーム


世界を揺るがした新型コロナパンデミックもようやく終焉を迎えたようですが、その発生源は未だに明らかにならず、多くの人がこれからの経済に不安を覚え、政治に不信感を抱いきました。3年間の引きこもり生活はアウトドアの活動にも大きな影響が及びました。こちらではコロナの引きこもり時に野外活動に目覚めた人が多数、スキーやキャンプにハイキングと大勢の人達が出かけるようになりました。

 

今シーズン、全米でスキーを楽しんだ人は6,400万人を超えたと言われ、コロナ禍前は2,000万人にも届かなかったので業界では史上最大の収益となりました。市場を独占するアルテラとアスペンの2大企業は膨大な利益を獲得したはずです。キャンプ場でもすでにシーズン中の週末はもちろん平日も予約でいっぱい、近隣の山野ではマウンテンバイカーが大人数でグループをなして走り回っています。

 

コロナ禍では生活に必要な最低限のビジネス以外はすべて営業不可となりました。人々は仕事や学校に行けずに家に引きこもりとなりましたが、それでも散歩などの野外運動はある程度認められました。そのため近くの公園や野山に多くの人が出かけるようになりました。テーマパークや映画館、買い物や外食などが制限されればアウトドアの遊びしかありません。今まで野外活動に全く無縁だった人が新規参入してくるのも当然です。

 

感染の拡大を危惧した自治体などは公園の閉鎖や野外活動グループの人数制限を行いました。テレビでは「こんなに多くの人が固まってハイキングをしています」などと不安感を煽っていました。給付金をいくら出しても人を家に閉じ込めたままにしておくのは所詮無理な話です。しびれを切らして大勢でアウトドアに出かけて来るのでした。アウトドアのアクティビティの中でも、登山などに比べれば辛い思いをしなくてすむスキーやサイクリングなどは特に参加人口が大幅に増えたようです。

 

いったん規制が緩和されるとスキー場は平日でも満杯、自転車は在庫が全て売り尽くされ、船の中の積荷でさえも販売予約済みという状況になってしまいました。パンデミックで通関待ちをしていた大量のアウトドア用品が過剰在庫となって投げ売りされた後は、インフレを理由に短期間に同じ商品で何回も値上げが繰り返されています。アメリカでは需要拡大と労働者不足、脱炭素によるエネルギー不足、過剰な給付金などによってインフレが止まりません。欲しいギアは今のうちに買いだめしておいたほうが良策です。

 

*22,23年におけるスキー場利用者の記録的な増加は、西海岸の記録的な大雪、コロナ終了のリバウンド、シーズンパスの普及としています。

www.newschoolers.com