アウトドアジジ

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山好きの条件

山登りライフスタイル

 

 

表題写真はほとんど人が訪れることがない山頂での風景スナップです。山頂の標識もなければ三角点も見当たりません。いちおう標高は3千メートルを超えるのですが道のないこんな山に登ってくる人はほととんどいません。日本の山なら人気のない藪山ということになります。変人が登る山かもしれません。

 

登ってきた背後にはこの山域の最高峰が臨めます。最高峰なので名が知れているし、シーズンには平日でも多くの人が登ってきます。となりに著名な秀峰があれば誰も登らないのは当たり前でトレイルもつきません。暇にまかせて地図を眺めていなければ自分でもまったく気がつかなかったピークでした。

 

フェイスブックなどで目にする山に関する投稿記事の多くは紀行記事です。「どこどこに行きました、登りました」という記事です。登場するのはやはり人気のある百名山の記録、見飽きたという人も多いかもしれません。それでも中には地方の名の知れない低山や藪山の記事や写真もアップされています。変人ではなく本当の山好きが投稿しているのです。

 

南カリフォルニアの最高峰/サン・ゴルゴーニョ峰

 

まだ学生だった若い頃、卒業した山岳部の先輩に久しぶりに山で出会ったことがありました。「これからは自分の山登りを探したい」と近況を伝えてくれました。当時はキザなことをいう先輩だなと感じたものです。山岳部で厳しい山行を繰り返して有名どころはほとんど登ってしまっているのに、まだ登り足りないということなのか? というよりも、他人には惑わされずに自分の生活に合った楽しい山登り、ライフスタイルとしての登山を探していたのに違いありません。

 

誰も行かない低山や藪山を楽しんでいる人はライフスタイルとして自分の山登りを発見した人です。一年に一度だけ、月に一回だけずっと同じ山を登り続ける人もいます。私自身がライフスタイルとしての登山を見つけたかどうかは今でも分かりませんが、初めの目的が達成されてしまうと何となく興味ややる気が覚めてしまうのは何でも同じです。人気のある山のはほとんど登りきってしまっているのに、いつまでも山関連のネット記事やユーチューブを楽しみに眺めている人の多くは自分自身の山登りを発見した人に違いありません。

 

*こちらはもう一つの人気峰となります

midoriiruka.hatenablog.com