アウトドアジジ

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山が遠くなる時

出かけなくなる理由

 

登山や山歩きを始めてしばらくはあそこに行きたい、ここを登ってみたい、あの景色をこの目で確かめたいなど好奇心が旺盛で毎週末出かけることも珍しくありません。新しい人達との出会いなどもあったりしてほんとに楽しいものです。ところが5年、10年と経つにつれ生活環境にも変化あったりして少しずつ山が遠のいてしまいがちになります。すっかり山に行かなくなる人もたくさんいます。

 

学生時代から山登りを始めた人が山を去っていく第一の危機はやはり卒業して社会人になる時です。学校を卒業して社会人になっても土日が休みの会社なら一緒に登る仲間にも恵まれ、まだまだ登り続けることが可能です。それでも仕事が面白くなったり、疲れが溜まってきたりすれば今週末は家で寝ていようということになってしまいます。雑用などもあったりで週末に出かけるにはかなりの決断が要求されるようになってきます。

 

そして第二の危機は結婚です。カミさんに気を使わなければならず、それは彼女が例え山登りが趣味でも同じことです。さらに子供が生まれたりすれば決定的に山が遠のいていきます。その昔「あいつはもう終わりだ」と結婚してしまった岳友をあしらった友人がいました。そしてその影響はまだ結婚していない自分にも影響が及んできます。一緒に登り続けてきた山友を失うことでしだいに山から足が遠のいていくのです。

 

中高年になってから山を始めた人の場合は怪我や病気が山を遠ざける原因になっていることが多いようです。ただそれ以上に問題なのは山を登りたいという気持ちの喪失です。新しいことを始めて没頭し継続していくパワーがなぜか若者のように持続せず全てのことが飽きやすくなってしまうのは私だけでしょうか。社交力の低下も原因の一つかもしれません。会社などの限られた環境で長い間生活し続けていると新しく交友関係を築いていく気力や能力が衰退していくことは確かなようです。中高年の登山者に単独行を好む人が多いのもそのことが原因でしょう。いつも単独行では登る山も限られてすぐに飽きてしまいます。

 

さまざまな困難を克服して楽しい登山や山歩きを続けていくには自分自身の山登りのスタイルを見つけなければなりません。もちろん百名山登頂を目指しても良いのですが、しかるべき目標でなければならないということではありません。年に一度しか決まった山にしか登らない人もいます。SNSには毎日同じ山を登り、飽きずに同じような写真を投稿している人がいます。ライフスタイルとしての自分の山歩きを発見した幸せな方です。長いこと山から遠ざかっている人は久しぶりに以前は興味のなかった近くの山でも歩いてみてはいかがででょうか、新しい発見があって自分の山登りが見つかるかもしれませんよ。

 

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