アウトドアジジ

2分で読める? アウトドアのアクティビティ、道具、自然に関するブログです。

熱中症

水分補給


夏になって気温が上がってくると心配なのが熱中症です。特に私のような年寄りが暑いさなか山歩きなどに出かけたりすればオーバーヒートは必然なようです。若者でも歩いていてどうも力がでない、調子が良くないという時は脱水状態になっていることが多いようです。こまめに水分を摂りましょうというのがやはり第一の対処法です。

 

運動競技では、体重のおよそ1%から2%の水分が失われてしまうとパフォーマンスが大きく低下してしまうというのが定説で、さらに3%を超えるようになると熱中症の危険が大きく高まるとのことです。真夏でも真剣にトレーニングに励んでいる運動選手には、運動前後の体重差で失われた量の1.5倍の水分補給を推奨するコーチもいるそうです。

 

そうはいっても山歩きの途中で体重計測などできる訳がありません。手っ取り早く脱水状態を知る便利な方法は昔からよく行われてきたオシッコのチェックです。オシッコの色が透明もしくは薄い黄色なら大丈夫、色がずいぶんと濃くなってくれば要注意ということです。子供の頃、真剣に遊びまわって真っ黄色のオシッコが出ると「もうすぐ血のションベンが出るぞ」悪ガキから脅されたこともありました。脱水しただけなら血尿が出てしまうことはないようですが、オレンジ色に近づいてきたらほんとに注意が必要です。

 

登山中にこまめに水分補給するのはけっこう難しいのですが、長時間の運動では20分程の間隔で150 から300 ミリリットルの補給が必要だそうです。状況にもよりますがこれはちょっと難しいですよね。それよりももっと簡単にできそうなのが歩き始める前に水分を摂ることです。運動の2、3時間前には400から800ミリリットルの水分を摂取しておくと良いとのことです。私の場合はとにかく歩き始めの1、2時間は積極的に水を飲むようにしていますが、それでもオシッコは黄色くなってしまいます。

 

年寄りになると喉の渇きを感じ取るセンサーの機能が低下したり、抗利尿ホルモンが働きが悪くなったりするそうです。食事や降圧剤など薬の影響もあります。高齢になれば体を動かすのがおっくうになり、トイレに立つのがめんどうなので水分を控えたりしてしまいす。若い時には考えられないような不都合が年寄りの熱中症を引き起こしているようです。とはいえ歳はとっても基礎体力。いずれにしても暑い夏でも積極的に体を動かして鍛えるのが結局は熱中症の予防になると、山遊びの屁理屈を唱えているのでした。

 

 

体温調節を執り行う基本的な体の機能は歳をとってもそれほど大きな変化がないという研究データ*も多いようです。(ラソンで中年ランナーと若年ランナーで体温の上昇率が変わらない、高齢者を対象にした低い強度の運動において体温の上昇が若者と大きな違いがない、砂漠を歩く高齢者が十分に汗をかいて体温の調節を行えることなどの研究があるそうです)