アウトドアジジ

2分で読める? アウトドアのアクティビティ、道具、自然に関するブログです。

グーグルレンズ

テクノロジーの時代

 

登山や山歩きにでかける多くの人達が楽しみにしているのが野山に咲く花々との出会いです。中には山野で見かけるほとんど全ての花の名前を知っている人も少なくはありません。どうしてこんなにいろんな名前を知っているのだろうと不思議に思ってしまうのですが、今ではズボラな私でも大変頼りになる道具があります。グーグルレンズです。

 

グーグルレンズはスマホのアプリです。知りたい花や虫の姿をスマホのカメラで捉えると膨大なデータの中から適合するものを探し出しその名前を即座に教えてくれます。もちろんネットに繋がっていることが条件ですが、わかりにくい図鑑を片手にあれでもないこれでもないと奮闘する必要はもうありません。

 

こちらに出回っている図鑑はハンディなフィールド図鑑でも北アメリカ全体を対象としたものが殆どで検索すべき対象が膨大な数となっています。野鳥ガイドなどはスズメの仲間だけでもたくさんの種類が載っているので熟練者のアドバイスがなければ特定はほとんど不可能です。鳥をグーグルレンズで調べるのはちょっと難しそうですが花ぐらいなら即座に調べられるようにようになりました。( 望遠レンズで鳥を撮影しパソコンのモニターでグーグルレンズを使うこともできます )

 

我々の世代はコンピューターが広く普及する前の世代で、大人になってもネットもなければスマホはもちろん携帯電話でさえありませんでした。「これから何でもコンピューターだぜ」学生時代に友人が不安げにボヤイていた時代です。当時アメリカの大学では初心者向けコンピュータ講座が一般教養の必修になっていて、まだウインドウズも開発されていませんでした。今では初歩的なITスキルは現代人の常識で、小学生でも知っているようなことを大学で真面目に教えていたのです。

 

グーグルレンズがあればもう図鑑は不要ですし、それどころかチャットGPT の登場で考えて文章を書く必要もなくなったようです。登山活動そのものもゴーグル型端末と運動機器の組み合わせで本格的な登山経験が十分楽しめそうです。スマホで何でも済ませる時代になってパソコンでさえ持っている人が少なくなりました。急速なIT機器の発達とその入れ替わり、驚異的なAIの進歩で学生時代の友人のボヤキがいよいよ現実となってしまいました。