アウトドアジジ

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年寄りと登山

限界年齢

 

若い人には興味のない話題です。アメリカのバイデン大統領がスピーチを終え演壇から降りる際に躓いて転んでしまいました。私よりは高齢ですが他人事とは思えません。体力が続く限りいくつになっても好き勝手に山に遊びに行っていいものかと考えてしまいました。自動車の運転免許返納のように山登りを諦めなければならない年齢があるのかもしれません。

 

若い時は「なぜ老人はよろめくのか、なぜ走れないのか」と不思議に思い、それはただの不摂生、長い間にわたって体を動かしてないためだと考えていました。というのも元気に活動するお年寄りがたくさんいて、そういう老人達はオリンピック選手のように特別だということに気づいていなかったのです。毎日積極的に運動を続けていれば誰でも元気に年を取れると考えていたのです。実際は才能に恵まれた運動選手のように元気なお年寄りは両親から年を取りにくい遺伝子を受け継ぎ、怪我や故障にも無縁、しかも全てに渡り健康的な生活習慣を無理なくこなせる選ばれた人達なのです。

 

体が思うように動かなければ山でトラブルが発生する可能性が倍増します。先日のスキー登山の際にちょっと一休みとトレイルから外れた時にバランスを崩し迂闊にも転倒してしまいました。石がゴロゴロの山道で足首の自由が効かないスキー靴と長いスキーをザックに取り付けいたせいですが、高齢登山者が転倒するのはこういうことかと実感しました。また運動能力がそこそこあっても、隠れた病が進行していて気づかずに山で発症してしてしまうこともあります。私の古い友人は山スキーのベテランでしたがスキー登高中に倒れてそのまま逝ってしまいました。

 

以前、近隣の山で会った韓国人の男性は「俺は74歳だ。お前はいくつだ?俺は毎日登って来るんだぞ」と自慢げに語っていました。その男性も登り慣れた同じ山で滑落し遭難死してしまいました。山で緊急事態に陥れば多くの人達に多大な迷惑をかけてしまいます。滑落して他人を巻き込み自分だけでは済まない状況に陥る可能性もあります。ある程度の年齢に達したら達成感のある登山は諦めてスローダウンが必要になるようです。それでも岩登りの易しいピッチなんかではやっぱり自分でロープのトップを引きたいものですよね。

 

 

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