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2分で読める? アウトドアのアクティビティ、道具、自然に関するブログです。

ロサンゼルスでスキー

 

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人工雪

 

温暖な南カリフォルニアのロサンゼルス近郊でスキーができるのを知っている人は意外と少ないのではないでしょうか。11月の終わりには都市部から2時間ほどの近さでいくつかのスキー場が営業を始めます。ロサンゼルスは広大な盆地で3千メートル級の山に囲まれていてスキー場の標高も2千メートルを超える高さです。とはいっても雨の少ない南カリフォルニア、山にもあまり雪は降りません。頼りになるのは人工降雪機ということになります。 

 

冬期Xゲームも開催されたスノーサミットリゾートでは350機を超える降雪機が活躍して毎冬安定したコンディションを提供してくれます。天然雪に比べればさすがに滑り心地は今ひとつですが、平地にはまったく雪の降らない温暖な地でウインタースポーツが手軽に楽しめるのですから不平はいえません。近年は気候変動の影響で山でもますます降雪量が減ってきているのでなおさらです。

 

人工降雪機には圧縮空気と水を送って噴出させるもの(スノーガン)と、送られてきた水を大きな電動ファンを回して噴出させるもの(エアレススノーガン)の2種類があるそうです。写真は後者のもので、スノーサミットではスノーガンが330機、エアレスが40機もあるそうです。いずれも霧状の水を大気に高く噴射させて地面落下する間に凍らせて雪の結晶をつくる仕組みです。けして氷を細かく砕いたものではありません。

 

スキー場に人工降雪機で雪を降らせるためにはまず豊富な水源を確保しなければなりません。スノーサミットでは大きな人造湖がスキー場のすぐ下にあるので未曾有の取水が可能です。スキー場がいくら水道代( ?)を払っているのかは調べてはいませんが、代表的なスキー場での使用量は1分間あたり1万ガロン(約3万8千リットル)以上になるということです。春になれば雪が溶けて湖に戻るのですから究極のリサイクル事業ですよね。

 

もちろん人工的に雪を降らせるためには気温がある程度下がってくれなければ困ります。温暖な地にあるスキー場の宿命、やはり標高が高くてもなかなか寒くなってくれません。それでは氷点下でなければならないかというとそうではなく、湿度が十分に低ければ降雪機を稼働させることができます。こちらでは秋から冬にかけて吹く大風は大規模山火事の原因となっていますが、この時は空気も乾燥し人工雪を降らせるには絶好のコンディションとなります。最近では気象データと連動したコンピュータによる降雪システムの自動化が進んで、絶好のタイミングを逃さずに雪を降らせることができるようになったとのことです。

 

せっかく降らせた人工雪、少しでも長く営業を続けたいのがスキー場経営者です。人工雪は長持ちするようにキャットで踏み固められ、南カリフォルニアの強烈な日差しでも緩まないように混ぜものもしっかりと仕込まれています。スロープのベースはいつもアイスバーン、スキーのストックも刺さりません。こういう所でいつもスキーをしているとスキーは痛みやすくエッジもすぐに丸まります。滑りにくい硬い雪で正確なスキー技術が身に付くような錯覚がしてしまうのは私だけなのでしょうか。

 

 

www.bigbearmountainresort.com

 

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スバル インプレッサ

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ハイマイレージ

 

スキーや冬山登山のアプローチに便利なのが4輪駆動の車です。昔は4駆というと特殊な車で乗り心地もけして良いものではありませんでした。最近ではSUVやクロスオーバーなど、乗用車ベースの快適な4駆車がたくさん販売されています。その代表がスバルで、ここアメリカでの人気は相当なものです。私も2005年からインプレッサを乗り続けましたが2年前に慈善団体に寄付しました。長年親しんだ愛車と別れるのはつらいものですが、走行距離は20万マイル近くのハイマイレージとなり潮時でした。写真はレッカー車に引かれオークション会場に向かう愛車です。

 

スバル車にはボクサーエンジンが搭載されていて高性能なのですが、10万マイルを超えてくると必ずオイル漏れが始まり私の車も例外ではありませんでした。ボタボタと漏れるのかというとそうではなく、一週間に数滴ポタっと漏れるだけなのです。インプレッサの場合、エンジンを下ろしての修理になるので修理代が高騰してしまいます。しかも、ほんの少し漏れるだけなので「まあ良いか」ということになってなかなか修理を決断できなかったのも事実です。

 

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日本では車検がくると次の車に乗り換える人が多いのですが、カリフォルニアの場合は保険料節約でずるずると古い車に乗り続ける人も多いです。それではスバルの車が長年に渡って乗り続けるには不適切な車かというとけしてそうではなく、私のインプレッサも10年以上、20万マイル近くまでオイル交換だけでここまで快適に走ってきました。2年ごとの排ガス検査も問題なくパスしてきました。かなりの優等生であったことには間違いありません。ところが最後の夏にはエアコン、ラジエターと次々に壊れて、足回りもへたり、クラッチも間もなく滑り出すに違いないということで乗り続けるのを諦めました。もちろん最大の理由はやっかいなエンジンのオイル漏れでした。

 

インプレッサは乗用車で、けしてどんな悪路も踏破できる車ではないのですが、普通の山道や雪道はどこでも快適に走ることができました。長年乗って一度もタイヤチェーンは装着したことはなく、ドアの高さまで雪に埋もれても脱出することができました。こちらでは一般的なオールシーズンタイヤ(スタッドレスではありません)で高速道路から地道まで、夏も冬も満足できる走りを楽しむことができました。

 

スバルはアウトドア大好きユーザーの支持を受けてブランド名を上げていきましたが、今ではアウトドアには全く興味ない都会派にも頼りになる車として販売台数を増やし続けています。多彩な市場にまんべんなく良い車を提供し続けるトヨタ、高い技術力と独自性が売りのホンダ、昨年にはアメリカで消費者満足度第一位に選ばれたマツダなど、日本の経済をけん引する自動車産業です。ところがガソリン車廃止のガースー首相やセクシー発言で話題になった環境大臣などによる業界干渉でその将来はけして明るくありません。市場原理に基づいた適正な競争でこれからも日本の自動車産業が力強く発展していくことを願うばかりです。


 

極寒キャンプ

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マイナス15度

 

 

久しぶりに寒い所でキャンプをした時の写真です。マイナス15度から17度くらいの気温でした。日本ではこれぐらいの気温になる冬のキャンプではほとんどの場合雪上キャンプとなりますが、シエラネヴァダ山麓では雪がないのが普通です。乾燥した極寒キャンプとなります。

 

 日本の冬山キャンプでは幕営中にテントの床がボコボコにならないようにまず雪を踏み固めます。ここでは雪がないのでその必要はありません。夏のキャンプのように平らな所を見つけてテントを張るだけです。雪や氷の上ではないので底冷えはあまりないと思うかもしれませんが、地面の冷たさは相当なものです。この時はキャンプ場ではなかったのでトイレなどの設備はありません。用を足す時は地面に穴を掘るのですが完璧に凍っていてかなり苦労します。凍り付いた地面の冷たさはひょっとしたら雪や氷の上より耐え難いかもしれません。断熱効果の高いスリーピングパッドが必要になってきます。

 

すべてが凍り付く極寒キャンプですが、気を抜くといろんな物がびしょ濡れになってしまうのも事実です。日本の冬山では雪も湿っているし湿度も高いし、荒天でテント内で食事の準備をしたりするとあっという間にずぶ濡れになってしまいます。逆にすべて凍っていて気付かずにいるといつの間にか体温で溶けて冷たい思いをしたりします。昔は濡れたものは寝ている間に全て体温で乾かしてしてまう強者のベテラン冬山登山者も たくさんいました。今では装備も発達して濡れにくく乾きやすくなっているので冬山での行動や生活はずいぶんと楽になっているはずです。

 

極寒キャンプでも乾燥した環境なら随分と快適なものだろうと思うかもしれません。それでも寝ている間に吐いた息でテントの内側には霜がびっしりとこびり付いてしまいます。テントが風で揺れたりすると冷たいものが顔に落ちてきます。撤収時にはかじかんだ手で凍り付いたペグを引き抜いたり、霜だらけのテントをたたむ手間は同じです。ただ決定的に日本の冬山と違うのは断続的な厳しい風がないことです。ストームが来て強風が吹くのもせいぜい1日か2日程度で、おおむねよく晴れて夜は星がきれいでただ寒いだけです。

 

近年は温暖化で冬型の気圧配置が何日も続くようなことは少なくなっているようですが、それでもやはり日本の冬山は世界でも最悪の気象条件にあることは間違いありません。そういう環境で雪山に登るわけですから苦労はたくさんあります。冬山ではピッケルやアイゼンの使い方やロープワークばかりではなく、極寒のキャンプを快適に過ごすための高い生活技術が要求されます。最近では車で行って雪上キャンプが楽しめる施設も増えてきたようです。冬山に挑戦したいと思っている人は利用してみて極寒キャンプを経験することをぜひお勧めします。

 

 

 

スマホハイキング

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ハイテク登山

 

近年のテクノロジーの進歩は目まぐるしいものがあります。私は海外に居住しているのですが、移り住んだ当初の日本との連絡手段は手紙か高額な国際電話、ファックスが使えるようになって随分と便利になったと感じたものでした。さらにパソコンが普及して電子メイルとなって日本との距離感がなくなりました。最近はスマホによっていちいちパソコンを立ち上げる必要もなくなりました。登山やハイキングの仕方もテクノロジーの進化で随分と様変わりしてしまったようです。

 

先日、近くの山へハイキングに出かけたところ、写真のような看板が設置されていました。スマホにアプリをダウンロードしてゲームを楽しみながらハイキングをしようというもののようです。どうやらポケモンGOのような仕組みになっていて、ただのゲームアプリというよりはもっとエデュケーショナル(教育的)で子供たちが遊びながら自然を学べるようになっているとのことです。紙にクレヨンで落書きを始める前からスマホタブレットで遊んでいる今の子供たちには嬉しい企画に違いないでしょう。

 

最近、山では紙地図を持参していても開いて確認することが少なくなりました。不案内なコースは愛用しているGPS時計に付いてきた無料アプリの地図をスマホで確認しながら歩くことがほとんどです。スマホの位置情報が地図上に反映して多くの場所で問題なく利用できます。さらに、前もって時計にルートをダウンロードしておけばそれに沿って歩くだけです。ルートを間違えれば知らせてくれるし地図を確認する必要もありません。最近のGPS時計には地形図が表示できるものもあり、手持ち式のGPSディバイスを持ち出す人も少なくなったようです。

 

磁北線を引いた地形図と磁石で進行方向を決定するのはもう時代遅れというわけではありませんが、便利なスマホGPS時計が手放せなくなっているのは事実です。スマホタブレットで育った子供たちが紙地図にどれほど興味を持ってくれることでしょうか。ひょっとしたら前述のスマホゲームがどこのハイキングコースでも楽しめるようになって、ハイキングはスマホゲームで遊ぶものとなってしまうかもしれません。それ以上にアウトドアはVR(仮想現実)でインドアで楽しむものとなってしまうかもしれません。

 

最近は温暖化防止や自然保護などの目的でサスティナビリティという言葉をよく耳にするようになりました。そういうことを理由にバーチャルだけで山を楽しむことが強要される時代が来るかもしれません。人が山に入らなければ自然も荒れませんよね。その流れを無視して実際に山に行って遭難したりしたらそれはもう大変な非難を受けることになってしまいます。手軽だ便利だなどいってハイテクにどっぷりと浸かってしまうととんでもないことになってしまいそうです。

 

ピッケルとアイゼン

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古道具

 

 

ピッケルとアイゼン、最近は英語でアイスアックスとクランポンとも呼ばれています。雪山を登るには必須の アイテムで、特にピッケルは登山家の魂などと呼ばれていた時代もありました。最近は鍛造品も少なく、シャフトもアルミ製でただの工業製品となってしまいました。

 

上写真のピッケルとアイゼンはもう40年以上昔のものです。ピッケルの金属部はもちろん鍛造製で先端は非常に薄くて硬い氷でも跳ね返されることはありません。シャフト部は木に合成樹脂を注入したもので劣化は全く見られません。その昔、木製のシャフトにはアマニ油などをしみこませて手入れをしたものです。山行前にアルプスのガイドがピッケルを斜めに立かけて足で踏み込んでシャフトの強度を確かめている映像を見たことがあります。同じことをこの樹脂製のシャフトに試しても何の問題もありませんでした。問題はその重さで最近の軽量ピッケルに慣れるととても山に持ち出す気になれないのは事実です。その一方、アイゼンの方は同じ鍛造製でもかなり軽量で今でも快適に使用することができます。昔の物なのでバンドで登山靴をぐるぐる巻きにしなければなりませんが。

 

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アルミ製軽量ピッケル

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先端は強度の高いステンレス製


ピッケル、アイゼンはもちろんアルピニズムの発祥地である欧州製が本場ですが、昭和の初期には職人たちが工夫を凝らして日本製の道具をつくり始めました。門田や山之内ピッケルは日本の伝統的な刀剣の鍛造技術を受け継いだとても美しい芸術的な山道具となりました。まさに武士の魂ならぬ登山家の魂と呼ぶに相応しいものでした。私が山歩きを始めた高校生のころはまだ市場に出回っていて、オジサンたちはこういうのを使っていたんだと感心したものでした。とはいえ当時でも、もっと機能的な最新式の道具に目が向き骨董品のような道具にはあまり興味はありませんでした。

 

今では職人が手間暇かけてつくっていく製品は製造効率が悪く、安価な中国製などにはとても対抗できません。コンピューターを駆使した設計で高機能で軽量、しかも低価格な道具は市場の原理で古い道具を次々と駆逐していきました。確かに、古い美しい道具にこだわって高価な対価を支払うのには勇気が必要です。後継者や流通など解決しなければならない多くの課題がありますが、できれば職人がつくる日本の伝統的な良いものがリーズナブルな価格で手に入るようになればと願うばかりです。

 

www.nirayama.com

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テントウ虫冬眠

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レイディバグ

 

 

秋が深まった頃、近くの山の渓谷を散策したことがあります。オークの木々が黄色く色づき、道は落ち葉で埋め尽くされています。私が住んでいるのは季節感の少ない地域ですが、山に来れば新緑や紅葉や積雪も楽しむことができます。ふと足元を見るとテントウ虫がうじゃうじゃ。よく見ると岩の上ばかりではなく、流木や灌木にあちこちたくさんで固まっているのを発見しました。

 

冬になると多くのテントウ虫は岩の割れ目などに足を畳んで集団で冬眠をするのですが、この日は温かい日差しを求めて日向に出てきたのでしょうか。春から秋にかけては畑などで活発にアブラムシを食べてくれますが、寒くなってくると日向に固まるようになって不活発になってきます。ところが、本州や北海道の涼しい地域を除いて暑い時期に夏眠する種もあるようで、夏の間は餌が不足するためだそうです。

 

これだけ固まっていると気味が悪く感じるものですが、テントウ虫はもともと益虫です。小さい足でチョコチョコと動く様はやっぱり可愛いし、春先にふらっとテントウ虫が飛んできて袖口などにとまったりするとなぜか嬉しくなってしまいます。英語ではレイディバグと呼ばれていますが、これは聖母マリアさまに由来しているそうです。その昔、害虫の襲来で収穫を危惧した農夫が聖母マリアに祈るとテントウ虫が来て害虫を食べ尽くしてくれたそうです。それ以来、テントウ虫が"beetle of Our Lady."とあがめられてレイディバグと呼ばれようになりました。 

 

色が派手でよく目立つテントウ虫ですが、その派手さが天敵の抑止に役立っています。テントウ虫のあの臭い分泌物は匂いばかりでなく味も最悪で、一度それを経験すると二度とゴメンということになるそうです。天敵の鳥などにとっては良く目立つ警告色ということです。アマゾンの猛毒カエルと同じですね。小さなテントウ虫ですがいろんな習性があって興味がつきません。

 

 

www.youtube.com

www.kihokumo.gsn.ed.jp

 

隠れ名所

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 シンダーコーン

 

雨の少ない南カリフォルニアでは当然緑も少なく地面が露出している砂漠地帯が広がっています。都市部に見られる木々のほとんどは人工的に植えられたもので、一歩都会を出れば山岳地帯を除いて半砂漠状態の荒野となっています。植物に覆い隠されていなので地形がよく分かるのが特徴で、ロサンゼルスから395号線を北にシエラの山々に向かって少し走るとシンダーコーンのすり鉢山が目に入ってきます。フォッシルフォールと呼ばれる395号線のちょっとしたランドマーク地域です。

 

シンダーコーンはまるで昔の炭鉱町にあるぼた山のように人工的な形なのですが、実際は4万年ほど前の火山活動によって出現したものだそうです。マグマやガスの噴出時に堆積した火山灰や火山礫によって形成されているそうです。このあたり一帯はコーソ火山地帯と呼ばれる地域で、火山活動で流れ出した溶岩が渓谷を形作り異様な情景を目にすることができます。渓谷を埋めるボコボコした玄武岩は水と氷で侵食されてツルツルとなめらかにきれいに磨かれています。周辺には簡素なキャンプ場もあって渓谷を散策したり、ちょっとしたロッククライミングも楽しめます。

 

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フォッシルフォールの地学的特徴を考えれば国立公園や国立モニュメントとして指定されても不思議はないのですが渓谷部以外はただの荒野。多々あるアメリカの広大な自然国立公園に比べればその規模の小ささは免れません。日本なら街道脇にあるあまり人の立ち寄らない秘められた名所のようなものです。ただ、それほど多くの人が立ち寄らないことで自然環境が保たれゴミも見当たりません。規制をして環境保全に力を注ぐ必要もなさそうです。国立公園などに指定されると、ただそれだけで注目され多くの人が集まり管理に手間がかかることになってしまいます。かつてモニュメントだったジョシュアツリー国立公園が公園に昇格したことで平日でも観光バスなどが多数訪れ、その静寂さと自由が失われていきました。日本でも懸念される世界遺産弊害とおなじようなものです。

 

キャンプ場にはアメリカでは定番のテーブルとファイヤピットがそれぞれのサイトに設置されています。キャンプサイトに直接車を乗りつけ荷物をおろし静かなキャンプが楽しめます。もちろん予約などは不要です。都会からちょっと離れたあまり人の来ない場所だからできることで、こういうキャンプは普通なら荷物をかついで何時間もバックカントリーを歩かないとかないません。国立公園や国定公園は国や大企業の乱開発を防ぎ末永く貴重な自然を保持していくを目標にしているものですが、できればそういう規制や管理なしで個人個人の努力で実行できれば良いと思います。