アウトドアジジ

2分で読める? アウトドアのアクティビティ、道具、自然に関するブログです。

フリーソロ

アディクション



ライミングを始めて少しずつ 自信をつけてくると挑戦したくなってくるのがフリーソロです。フリーソロはロープなど安全を確保するための道具をいっさい使わずに大岩や岩壁を一人で登るクライミングスタイルです。例えどんなにヘボなクライマーでも一度は憧れてしまうのがフリーソロなのです。

 

数年前にヨセミテの大岸壁をロープも付けずにフリーソロをするエリートクライマーの映画が話題になりました。一般スポーツ(クライミングはオリンピックに採用されましたけど)ならオリンピックの金メダリストのようなクライマーが為せる偉業です。とはいえ凡人でも、岩登りのゲレンデやちょっと大きなボウルダーでフリーソロの真似事に挑戦した人も少なくはないはずです。能力の7、8割ぐらいのレベルで味わうことのできるフリーソロの緊張感はある種の中毒依存症状も自覚してしまうのです。

 

私は山登りを始めた頃はどちらかというと高所恐怖症でした。初めての本格登山で八ヶ岳の鎖場を見上げた時は足がすくんだものです。穂高滝谷のドーム登攀では岩登りはもういいと思いました。それがどういう訳か足元が切れ落ちた高い所が気にならなくなり、ミスをすれば大怪我が免れない困難な大岩や、易しいけど堕ちれば確実に死ぬマルチピッチルートを何回かフリーソロしたことがあります。若気の至りといえばそれまですが、その緊張感や満足度で確かにまた挑戦したいという誘惑にかられてしまうのです。中毒依存症状を自覚し始めるのです。

 

恐ろしいことも慣れてしまえば快感になってしまうという現象は心理学的に証明されているのかもしれませんが、怖さに対する警戒や緊張、それを克服した時の達成感に大いに満足してしまうことがあるようです。そしてそういう高揚感が病みつきになってしまいどんどんエスカレートしてしまう危険性があるのです。これはクライミングばかりでなく困難な登山や高齢者登山にも共通しています。自分の実力をしっかりと把握して取り返しのつかない事故を防いでいくことが大切です。身の丈に合った行動が必要なのですが、チャレンジと向上が山登りを楽しくしているのも事実ですよね。困ったものです。

 

 

midoriiruka.hatenablog.com

midoriiruka.hatenablog.com

 

midoriiruka.hatenablog.com