アウトドアジジ

2分で読める? アウトドアのアクティビティ、道具、自然に関するブログです。

コールマン - スポーツスター

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白ガスストーブ

 

 

キャンプの必須アイテムのひとつがお湯を沸かしたり、調理をするために欠かせない携帯ストーブです。液体・固形アルコール、灯油、ガソリン、プロパン、イソブタン、究極は小枝まで、使用する燃料によってさまざまな種類があります。その中でも最も頼りになるのが主に白ガソリンを使う液体燃料ストーブです。

 

写真はコーマンの508A型で、もうだいぶ以前に蚤の市で10ドルくらいで購入したものです。タンクの底にスタンプされた刻印は91年10月となっています。日本ではスポーツスターとして愛用者も多いようです。ネットなどでは着火時に炎上することもあって使うのが難しいとされていますが、正しく使用すれば特に問題はありません。なんといってもポンピングだけでプレヒートの手間がないのでとても便利です。特にA型はノズル掃除のシステムが着火レバーに組み込まれているのでほとんどメンテフリーです。現在販売されているガスストーブ中ではズバ抜けた性能といえるでしょう。

 

白ガスとも呼ばれるホワイトガソリンは他の液体燃料に比べると引火性が高く使用には細心の注意が必要とされています。確かに若い頃の冬山でテントの中でストーブを火だるまにしたことがありました。燃料の残量をロウソクの明かりで確かめようとしたからでした。疲労と寒さで頭がボケていたのでしょう。それでも漏れると臭くてどうしようもない灯油などに比べたら、すぐに気化してしまう白ガスは魅力的でした。当時はまだスベアと呼ばれる灯油を使うストーブが現役で、ガソリンストーブのホエーブスとシェアを争っていました。その当時、便利なイソブタンのストーブは市場に出てきたばかりで山で使う人は殆どいませんでした。

 

508A型の最大の欠点はその重さで、さすがに今ではこれを登山やバックパッキングに持ち出すことはありません。最近ではバックパッカーやクライマーには瞬時にお湯を沸かせるジェットボイルやウインドバーナーが人気ですが、冬のカーキャンプなどではやっぱりサッと火がついて火力が強く、カーキャンプ用としてはかなりコンパクトな508Aが便利です。燃料タンクも大きめで安定性も抜群です。

 

コールマンは前世紀初頭から続くアメリカの老舗アウトドアブランドです。アメリカではウォルマートなどでも広く販売されていて、日本と違って大衆的で安っぽい印象があります。それでも耐久性の高い実用本位の設計、メイドインUSAの誇り、最近になって興隆してきたハイテクブランドにはない強かった時代のアメリカを体感できるメーカーです。

 

 

 

 

 

スイスアーミーナイフ

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やっぱり便利

 

 

アウトドアを楽しむ時に誰もが必ず用意するのが携帯ナイフです。ただ私の場合は別になくても何とかなるさということで特に大切だとは思っていません。もちろん見つからなくて困ったこともたくさんありますが、絶対にこういうナイフでなくてはならないという特別なこだわりもありません。そういいながら高校生の頃から無くさずに山やキャンプで愛用し続けているのが写真のスイスアーミーナイフです。

 

こちらではちょっとお高いベンチメイドなどの実用フォールディングナイフや逆に折りたたみ不可の本格的なハンティングナイフなどが愛好家には人気があります。もちろんガーバーやレザーマンなどのマルチツールで代用する人も多いです。そんな中でスイスアーミーナイフはどちらかといえば初心者向けでボーイスカウトなどの少年少女たちに広く使われているようです。スイスアーミーナイフはいろんな道具がコンパクトにまとめられていて種類も豊富で、どんな道具が自分に必要なのかを分かっていないと選び出すのがたいへんです。ただナイフも含めて、ハサミや缶切りなどどの道具も中途半端で使いにくいのも事実です。

 

所有しているこのスイスアーミーナイフを使い始めた頃、道具にうるさい友人がビクトリノックスウェンガーかと聞いてきました。スイスアーミーナイフはスイスアーミーナイフでどれもが同じメーカーから作られてくるものだと思っていましたが、実は異なる2つのメーカーが製造していることを知りました。なるほどよく見てみると、本体に印刷されたロゴが微妙に違うことに気づきました。ウェンガー社もビクトリノックス社と同様スイス軍に製品を供給していた正規メーカーでしたが、テロ対策によってお土産ナイフ類の航空機の機内持ち込みが禁止なると経営が傾き、今ではビクトリノックス社に吸収されています。

 

私の愛用しているスイスアーミーナイフはビクトリノックス社製のものですが、大小ナイフ、缶切り、ハサミ、キリ、コルクスクリュー、マイナスドライバー兼栓抜き、毛抜、つま楊枝などがコンパクトにまとめられたものです。確かにどの道具もけして使いやすいわけではないのですが、確実にそれぞれの目的を果たしてくれます。ハサミなど、当初は絶対に使えないと思っていましたが、ナイフでは無理な作業をしっかりとこなしてくれます。長年使ってきたこのスイスアーミーナイフ、気がつけばやっぱり便利。このブログを書いていたら道具にうとい私でも何だか今頃になって愛着が湧いてきました。

 

 

入山料徴収

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立派な道標

 

 

しばらくぶりに 近郊の山へ出かけてみたら山頂に真新しい道標が立っていました。鉄板に文字を打ち抜いた立派なもので、これなら強烈なカリフォルニアの日差しや冬の風雪に長年耐えてくれることでしょう。ただ貧乏性なのでいったいいくらかかったのだろうとすぐに気になってしまいました。

 

鉄板の加工自体にはそれほどのお金がかかっているとは思えませんが、かなり重そうなので設置作業には当然ヘリを利用したに違いありません。これだけで数千ドルかの費用が必要だったはずです。こういう予算はどこから出ているのかといえば当然あなたの税金からということになるのですが、実際には20年ほど前からこの地域で徴収が始まった入山料からのようです。当時、レインジャーがトイレも新しいものが建ち、駐車場もきれいに舗装されましたと自慢していたのを覚えています。

 

ロサンゼルス近郊の国有林(ナショナルフォレスト)の利用料金は1日5ドル、年間パスが30ドルとなっています。数年前にこの制度に反対を唱え裁判が起こされ原告側が勝訴して日帰り利用は無料となったはずです。ところが知らない間にまた利用を促す看板が立って多くの人が入山料を払うようになっています。国立公園の高額な入園料(現在はコロナ影響で少し減額されたようです)に比べればこれぐらいならという利用者も多いようです。当初はわりと厳しく徴収されていたのですが裁判の影響か今ではそれほどではないようです。

 

日本でも推し進められる「小さな政府化」は公共サービスを民営化して競争を促し合理化していこうという考えですが、正にアメリカ型の成熟しすぎた金儲け主義の覇権によるものでしょう。根拠のない緊縮財政政策で実際には収益を産まない多くの公共的事業が継続不能となり、大きな収益を生む事業は巨大企業が独占してしまいます。廃線が続くJR北海道や海外資本による危ない水道民営化が良い例ですよね。

 

むやみに森林伐採などができない国有林が営利目的で民営化されることはなさそうですが、キャンプ場などの管理ではすでに一般企業の参入が始まっています。大した設備のない簡素なキャンプ場までひとつの民間企業でまとめられ、予約制になり高額な利用料金が徴収される所もあります。利用者の少ない冬季はゲートが閉ざされ静かなキャンプを楽しむことが難しくなってきています。限られた公費ではとても無理だから誰か代わりにやってくださいということです。

 

 私の場合、近郊の国有林では国立公園の生涯シニアパスが使えるので入山料徴収に不満を覚えることはありませんが、まだ若い世代にはたかが5ドルでも無料でないのは納得できないことでしょう。だいいち入山のたびに(年間パスも用意されていますが)面倒くさいことでしょう。それでも国有林が民間企業に管理されるようになってもっと高い利用料金が課せられ「冬季は利益が上がらないので入山禁止にします」なんてことになったら大変です。5ドルくらいなら出費して立派な道標が立てばまずは納得というところでしょうか。

東京オリンピックの弊害

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伝統的ロッククライミング

 

 

延期になった東京オリンピックですが新種目として注目を浴びているのがスポーツクライミングです。来年開催されればクライミングのさらなる普及に大きな貢献をすることになるでしょう。クライミングを楽しむ人が増え、関係業界がうるおい、良い事づくしのようです。その反面、クライミング(登山)が育んできた伝統的な価値が壊されてくるのではないかという懸念もあります。

 

スポーツクライミングは安全の環境を整え、難易度の高い課題に挑戦するスポーツです。一方、伝統的クライミング(トラッドクライミング)は登山の冒険的精神を尊重して、古典的スタイルを踏襲するものです。そこには初登者への尊重や自然環境の保護など哲学的概念まで含まれることもあります。同じ登山活動の一部であるクライミングですが今では異なった価値観を持って同じフィールドでプレイしています。

 

野外のスポーツクライミングで不可欠なのが埋め込みボルトです。多くの場合、ルートの終了点からロープでぶら下がり電動ドリルで岩に穴をあけ半永久的な埋め込みボルトを必要数設置します。下から登りながらすでに設置されたボルトに次々とロープを掛けて安全を確保することになります。伝統的なクライミングでは岩にある自然の割れ目を自分で探し、写真のようなナッツやカムなどの回収可能な道具を割れ目にはめ込んで自分自身で安全を確保します。他人には頼らず自らルートを切り開いていく醍醐味があります。しかし設置には手間がかかるし、困難なルートでは墜落の危険が倍増します。

 

 少なくともこちらアメリカでは、今ではほとんどの人がジムなどでクライミングを始めます。スポーツクライミングしか知らない新しいクライミング世代が増えることによって、野外の伝統的なエリアでも安易な安全性や利便性の追求が当たり前になってしまう可能性があります。伝統的エリアがクライミングジム化してしまう懸念です。実際に、豊富なルート数や手軽なアプローチで人気のあるジョシュア・ツリー国立公園などでは不必要な懸垂下降支点や登れずに放置されたスポーツルートが目立つようになってきました。以前は歩いて降りたルートの終了点に便利に懸垂下降ができるように不必要な埋め込みボルトが設置されたりしています。上部からロープを垂らして長時間ルートを独占する手法も明らかに倫理違反です。

 

幸いなことにクライミングエリアに恵まれている南カリフォルニアでは近年スポーツエリアが独立して発展してきました。そのため、それぞれのクライミングスタイルに合わせて登りに行く場所を選ぶことができます。ジョシュア・ツリーのように異なったスタイルが混在したエリアは例外でしょう。来年開催されるであろうオリンピックを見てクライミングを始める若い人たちには伝統的クライミングの醍醐味も忘れずに体験して、他のスポーツにはない奥行きの深さに触れてもらいたいものです。

 

 

昆虫嫌い

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スティンクビートル

 

夏にキャンプに行こうと誘うと虫が出るからいやだという女性がいます。部屋の中に入ってきた虫が珍しいので手に拾い上げたら、男性の友人から「よく触れるね」などといわれたこともあります。男女を問わず昆虫が苦手な人が多いようです。子どもたちが好きなカブトやクワガタ以外は嫌われることの多い昆虫ですがもっと興味を持って怖がらずに優しく接してもらえたらと思います。

 

日本に比べたら昆虫の種類が驚くほど少ない南カリフォルニアなのですが、種類が少ないだけによく目立ち、より親しみ深くなってくるものです。家の近くの自然を歩くと必ず遭遇するのが写真の昆虫です。一般にスティンクビートルと呼ばれるピナケートビートルです。真っ黒でゴキブリのような様相でけして可愛いとかキレイとかいう虫ではありませんが、いつでも長い足で地面をヒョコヒョコ歩いているので見かけるとなぜか親しみを覚えて安心してしまいます。

 

親しみを感じてしまうのはきっと私だけかもしれません。それもそのはず、この昆虫は危険を感じると逆立ちしてお尻を突き上げ臭い液体を噴射するのです。スティンクとは「臭い」という意味でスティンクビートルの名はそこからです。逆立ちの様子はかなり威嚇的です。だから、この虫に遭遇すると誰もが少し遠巻きに距離をおいてやり過ごすことになります。ところが、ちょっと近寄って観察してみると面白いことを発見してしまいます。

 

このような甲虫はふつう鞘翅(サヤバネ)の下に飛ぶために使う翅を折り畳んでいて、実際に飛翔するときは鞘翅を開いて飛行します。スティンクビートルの場合はよく見ると鞘翅がくっついてしまっていて、左右に開かないので飛ぶことができません。だからいつでも地面をヒョコヒョコと歩いているのです。開くことのない鞘翅は厳しい砂漠の環境で水分を保持するのに役立っているそうです。翅がくっついてしまった虫はあまり見なれていないし、さらに色が黒いのでそののっぺりした背中が少しブキミに感じてしまう人が多いようです。

 

子供のときに毛虫を採取してかぶれたことがあります。どうやらドクガなどの幼虫だったようでひどい目に会いました。南米などには人の体に卵を産みつけ孵化する昆虫もいるようです。頭皮の下から数センチのイモムシが取り出される映像を見たことがあります。昆虫が大嫌いな人の気持ちもよくわかります。最近ではスズメバチが北米に侵入してきてミツバチを食い荒らすということで問題になっています。

 

確かに迷惑この上ない昆虫も多いのですが、醜い真っ黒なスティンクビートルが飛ぶこともできずにヒョコヒョコと歩いているのを見るとやはりなぜか親しみを感じてしまいます。色や形にとらわれると取っ付きにくい虫たちですが、よく観察してみるとあなたにも親近感がわいてくるかもしれませんよ。

 

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カリフォルニア山火事

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 地球温暖化が原因?

 

きれいな夕焼けのように見えますが、実は山火事の煙でかすんでオレンジ色になった太陽です。数年前に撮影したものですが、こちらではこういう山火事がほぼ毎年のように起こります。今年もロサンゼルスの近郊では大きな山火事が2件発生していて今も燃え続けています。カリフォルニア州北部でも大きな火事が起きており、オレゴン州をはじめ西海岸では大きな問題となっています。

 

ロサンゼルス近郊での今回の火災は、生まれてくる赤ちゃんの性別を発表するイベントの花火で発生したものです。もともと青やピンクのケーキで性別を明らかにして祝うものだったのですが、最近はSNSの反響を期待してか色付き花火などを使う派手なものになってきています。今回はその火花が枯れ草に燃え移ったもので文字通りあっという間に燃え広がってしまいました。近郊の山岳地帯、原野はすべて閉鎖なのでもちろんハイキングや キャンプにも行けません。

 

火の手のまわりは驚くべきスピードで数分で火炎に囲まれてしまいます。今回もベテランの消防士が一人犠牲になってしまいました。私が住む住宅地にも過去に避難命令が出たことがあって、そのときは仕事場から荷物を取りに家に帰った数分間ですぐ近くの自然公園があっという間に全焼してしまいました。

 

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瞬時に燃えつきた近所の公園


こちらでの山火事の最大原因は春から一滴も雨が降らない乾燥気候にありますが、さらに秋になるとサンタアナ・ウインドという乾燥した大風が吹くことにあります。発生した山火事の火の粉が遠くに飛ばされ新たな火災が発生することも多いです。送電線の切断が原因になることもあるので大風が吹くと電力会社が送電を中止することもあります。風が吹くたびに停電になれば迷惑この上ないのですが、電力会社が火災原因となってしまうとその保証が多額になるので利用者の迷惑は考えずに頻繁に送電中止を実施するようになってきました。

 

近年における山火事の多発は地球温暖化による気候変動が原因だといわれていますが、もともとの乾燥気候に温暖化がどう影響しているのかどうもはっきりしません。温暖化の原因はCO2による温室効果ガス理論が定説となっていますが、それを否定する科学者も少なくはありません。環境保護を新たなマーケットとする大きな利権が世論や政治を動かしていることも事実です。

 

スウェーデン環境活動家のあの少女も何もわからないままに大人たちの利権に動かされそのプロパガンダに加担していただけのようです。いずれにしても、こういう活動で山火事がなくなるとはとても考えられません。とりあえずは緊急避難に備えて大事なものを取りまとめておくことぐらいしか思いつきません。

 

*どちらが正しい? どちらを信じますか?

温暖化懐疑論

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 懐疑論否定

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山岳図書のベストセラー

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ガイドブック

 

初めての登山やハイキングでは多くの人が知り合いの誰かに連れて行ってもらったことと思います。何の様子もわからずについて行ったものもきっと楽しい時間を過ごせたことでしょう。中には初めから自分で下調べをして出かけていった人もいるでしょう。ある程度の情報をつかんでおかなければ登山口にもたどりつけません。ネットやガイド本の助けが必要になってきます。

 

写真はジョシュアツリー国立公園のロッククライミングルートのガイドブックです。のんびり3年ほどかけてこの本の全ルートを登り終えた時のものです。ジョシュアツリーはターキッツと並び南カリフォルニアのクライミングのメッカで、初期のガイド本に記載されたクラッシックルートだけでも1400本近くあり、現在のネットガイドでは6000本あまりのルート数となっています。技術的に登れる登れないは別の問題として、広大なフィールドで目的のルートまでどう辿り着くかが大きな課題となってきます。もちろん数が多過ぎてどれが楽しくて満足できるルートかを選択することも容易ではありません。頼りになるガイド情報が欠かせません。

 

登山を始めた高校生の頃、奥秩父の山をよく歩きました。付き合ってくれる友人も少なかったし、当時はインターネットもありません。本屋さんで買ったガイドブックや地図だけが頼りです。人気のガイド本に載っているコースに飽きてくると、人が行かない尾根や沢に目が向いてきます。そんな時に知り合いがかなり以前に出版された古いガイドブックを見せてくれました。そこには誰も行かなくなった山頂や廃道になった登山コースが満載でした。未知の薮漕ぎルートにりっぱな登山道があったりしてとても興奮したものでした。最新の情報はもちろん大切ですが、古い情報も貴重で有益なことを知りました。

 

写真のガイドブックには初級から中級までのルートが60本掲載されています。選りすぐった素晴らしいルートだけが掲載されているわけでありませんし、初中級者向けということで軽視されがちのガイドブックです。ところがこの本が凄いのは、必ず目的のルートが発見でき、ほとんどの人がすべてのルートを完登できるように編集されていることです。公園内のすべてのルートを網羅した分厚いガイド本にはない大きな特徴です。最近は絶版になったのか見かけることがなくなりましたが、古くなってもいつまでも価値を失わない貴重なガイドブックです。

 

雑誌や単行本などの山岳図書でいつの時代でもベストセラーとなってきたのがガイドブックでした。最新のものばかりでなく絶版となってしまったものもその価値が下がることはありません。インターネットに侵略され息絶え絶えの出版業界ですが、どんな分野においてもしっかりとしたコンセプトでまとめ上げられた書籍が、断片的な情報の羅列に過ぎないインターネットに置き換わることはないでしょう。記載されたリストをひとつひとつ潰していって完了したときの達成感は、たとえ初中級者向けのものとはいえ十分な満足を得ることができました。

 

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1986年出版の古典的ジョシュア・ツリーガイドブック

 

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何故か日本語の解説も。日本が元気だった頃の名残り?